BRAN CREATURES 〜大人にだけ見える精霊〜
鈴木亜優
テーマは大人向けのインテリアぬいぐるみです。現代社会のありとあらゆるストレスを抱えた大人たちをハグして癒されてもらうために制作しました。
ぬいぐるみ表現を用いたきっかけは学部時代に授業で見たテレビ映像でした。内容は成人男性に数分間ぬいぐるみを抱きしめてもらい、その後に脳の中の変化を調べるというものです。その中で男性たちが「とても癒された」と発言していたことが印象深く、大人専用のぬいぐるみがあっても面白いのではないかと考えるようになりました。また両親が共働きという家庭環境で育った経緯があり、頑張っている大人たちに何かアートやデザインを使って役立つものが作れないかという自分自身の長年の夢がありました。そのためこの夢も制作する理由になっています。茶系統の色で統一したのは「部屋においても恥ずかしくない落ち着いた見た目」の追求と「安らぎ」や「安心感」を与えられるようにするための2つの意味が込められています。
ぬいぐるみ表現を用いたきっかけは学部時代に授業で見たテレビ映像でした。内容は成人男性に数分間ぬいぐるみを抱きしめてもらい、その後に脳の中の変化を調べるというものです。その中で男性たちが「とても癒された」と発言していたことが印象深く、大人専用のぬいぐるみがあっても面白いのではないかと考えるようになりました。また両親が共働きという家庭環境で育った経緯があり、頑張っている大人たちに何かアートやデザインを使って役立つものが作れないかという自分自身の長年の夢がありました。そのためこの夢も制作する理由になっています。茶系統の色で統一したのは「部屋においても恥ずかしくない落ち着いた見た目」の追求と「安らぎ」や「安心感」を与えられるようにするための2つの意味が込められています。
この作品は大学院で学んだホピ族のカチーナ人形に強く影響を受けています。カチーナ人形とはアメリカ・インディアンの部族ホピ族が信仰している精霊を表したものです。この精霊が干ばつで衰退したホピ族を救うために現れたという伝説があり、それらを伝承するために儀式や人形などが生み出されました。BRAN CREATURESはこの伝説からインスピレーションを得て誕生した「現代の大人たちを助ける精霊という設定の架空生物」をぬいぐるみ化したものです。彼らはストレスから大人たちを救うことを目標としており、特に助けがほしい人の前に人間のような姿となって現れます。また彼らの容姿は地球上にいる特定の動物のパーツを掛け合わせた独自のものに見えます。この生物たちは現代の世界にいる時にだけ見える姿であり、彼らだけが住む世界があるわけではありません。
あなたと一緒にいるという空間が彼らの世界観なのです。
あなたと一緒にいるという空間が彼らの世界観なのです。