2年 絵本制作基礎演習 2019

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2年生最後の実技授業「絵本制作基礎演習」のご担当は造本作家・デザイナーである特別招聘教授の駒形克己先生です。駒形先生は国内外で数多くの絵本を出版され、2016年のイタリア Bologna Children’s Book Fairのラガッツィスペシャルメンションアワードをはじめ、多くの賞を受賞されています。また多様な対象者のワークショップを世界中で行っています。

 

今回の課題のテーマは“命と向き合う絵本”です。

今年度は、板橋区立美術館で開催された展覧会「小さなデザイン 駒形克己展」を見学し、学生たちはメモを取るなどしながら熱心に作品を鑑賞しました。

いよいよ課題制作がスタートすると、まずは各々テーマについて掘り下げて行き、表紙裏表紙を含め全16ページの絵本の台割り表を作成しました。

次に、絵本の元となる「絵本の種」(絵本のラフスケッチ)を制作しました。

そこから学生と駒形先生とで、何度もディスカッションを繰り返し、ディレクション(方向性)を導き出し、完成を目指しました。

また昨年度に引き続き、製紙会社の方より紙についての事前に特別講義をしていただき、紙の製造工程から特性・種類について学ぶことができました。

 

学生たちは一人ひとり"命"というテーマに真摯に向き合い、悩みながらも自身の中で答えを見つけ出していました。"命"というテーマをどのような画材で、どのような色で、タッチで表現するかじっくり考えながら選択し、試行錯誤を重ね今年も多くの個性あふれる絵本が生まれました。"絵本"という形で表現することによって自身の表現力について、また今後の制作活動において大きな気づきを得た学生も多くいたと思います。

 

授業の様子

 

講評会の様子

 

完成作品