3年 プロジェクト&コラボレーション演習
2012

NEWS, 授業ナウ, 3年.

企業、公共団体、法人等、社会との連携を図る実践的な演習授業です。

産学連携による社会とのコラボレーションにより、プロフェショナルの現場を体験し、美術大学におけるアートとデザインの専門教育の中から生まれる女性のクリエイティブな感性を融合させた、新たな発想のプロジェクト開発の可能性を探り、オリジナルな提案を実現させる為の企画を進めていく授業です。
実現可能な目標をたててプロジェクトを立ち上げ、企画、運営、マネージメントを行うためにチームを編成し、問題点に対処しながらプロジェクトを円滑に進める方法を学び、最終的にプロジェクトを完成させるまでのプロセスを体験します。メディア表現領域と合同で授業をおこないます。

ヒーリング表現領域では、次の4つのプロジェクトを立ち上げ、企画を提案し、実践して行きました。
1、『アートアクティビティによる復興支援OMODOCプロジェクト』
2、『スカーフやカーテンなどによるソーシャルアート商材開発プロジェクト』
3、『自分の作品を売り込むための仕組みと技術の基本を知る〜「ギフト」がテーマの作品制作と新規アートフェアの企画』
4、『企業のキャンペーン企画のためのキャラクター開発プロジェクト』
キャラクター制作会社と連携し、オリジナルキャラクターデザイン企画を提案しました。

 


 

◎アートアクティビティによる復興支援OMODOCプロジェクト

[日本フィルハーモニー交響楽団 弦楽四重奏×OMODOCワークショップ]

2012年8月7日(火)
会場:宮城県石巻市 北上中学校アッセンブル・ホール


2012年8月8日(水)
会場:宮城県石巻市 川辺りの散歩道 あとりえDaDa


2012年8月9日(木)
会場:宮城県石巻市 こ〜ぷのお家 いしのまき


(イベント案内フライヤー)

 


 

「ギフト」がテーマの新規アートフェアの企画と作品制作

この授業では5週間をかけてチーム課題と個人課題の二つに取り組みました。将来、クリエーターや作家として独立し活動する際に必要な自分の作品を売り込むための仕組みと技術の基本について、実践を通して理解し、クリエーターとして社会とアートのつながりをどう構築していくのかを意識する目を育てることを目的としました。有限会社アルテノイエ様とパートナーを組み、株式会社テレビ朝日事業局イベント事業部様と多目的スペースumu 様にご協力を頂きました。

前半に行われたチーム課題では、一般の人々がアートを生活に取り入れて楽しむようになるにはどうしたら良いのか、美術と社会との関わりをどう作ってゆくかを考え、「贈る」をキーワードにした新規アートフェアの企画をしました。さらに後半からはフェアの趣旨に合わせた作品の制作を個人課題として行いました。

企画段階フェーズⅠ:

企画段階フェーズⅠ:アートフェアを10年継続させるための企画と運営計画、新しさとインパクトのあるキャッチコピー、企画の内容を端的で魅力的に伝えるA3一枚の企画書の作成をし、株式会社テレビ朝日事業局イベント事業部の方と多目的スペースumu の副支配人に向けてプレゼンを行いました。

 

企画段階フェーズⅡ

企画段階フェーズⅡ:テレビ朝日でのプレゼンを改善し、テーマを明確に伝える会場計画、資金提供へのアプローチ、より多くの来場者を見込める広報、アートフェアのスケジュール計画などを含めてより実践に近い形の提案を試みました。

 

制作段階

制作段階:[大切な人へメッセージをアートに託して贈ること]を意識して、自分のための自己表現だけでなく作品の受け手がいることや、その人の生活や人生の側にアートが入っていくことを意識した自己表現としての制作を開始しました。