10 月16 日 ( 水 ) ~ 20 日( 日 )にフランクフルトで開催されたフランクフルト・ブックフェア2019(Frankfurter Buchmesse 2019)に女子美術大学としてブース出展しました。
この女子美ブースではヒーリング表現領域の学生の絵本とぬいぐるみ、メディア表現領域のデジタル絵本、イラストレーションなどの作品を展示し、学生作品の紹介と女子美術大学および領域紹介も行いました。
第71回を迎えたブックッフェアは世界最大級の書籍の見本市で、世界各国の出版、マルチメディア関係のブースが並び、多種のコンテンツが趣向を凝らした展示で紹介され、熱気にあふれていました。国際版権ビジネスの商談を行うこのブックフェアで、世界100カ国以上の出版業界、マルチメディアの専門家が一堂に会します。2019年は 出展者が104 カ国約7,450 社、来場者は5 日間で約30 万人、付帯イベントは4,000以上開催されました。このイベントを広報する認定ジャーナリストとブロガーは約10,000人と発表されています。
毎年、社会的な流れを反映した新しいテーマを掲げていますが、今年は文化の重要性の回復を目的として、特に子どもや若い人、教育業界、オーディオ環境、学生のキャリア支援、デジタルネイティブ、グルメ、コスプレ等々、新しいエリアやイベント、コンペなどの新設が印象的でした。
各ブースは各国の出版関係をはじめとして美術、マルチメディア関係者の訪問で連日賑わい、週末には読書愛好者が多いドイツらしくたくさんの一般の方々が来場しました。
女子美ブースは第4ホール2階のArt Books | Art | Design | International Book Art エリアに構え、日本でもおなじみの画集や写真集、美術書を出している出版社や美術館、ギャラリーなどのブースと並びました。
展示した学生作品の絵本とぬいぐるみは好評で、幅広い文化、年齢層に受け入れられ、学生たちの国際的な活躍の可能性を感じました。昨年に引き続き、鈴木亜優さんの大学院修了制作のぬいぐるみ「BRAN CREATURES ~大人にだけ見える精霊~」は大人気で、目にした方は思わず手で触れたり、抱きしめたりしていました。絵本の中では、ペットの猫のいのちをテーマにした渡辺はるかさんの「おはよう」が、シンプルな表現で多くの読者の心をとらえました。猫人気はどこの国も同じようでした。今回はバリアフリー絵本も展示し、アイデアに富んだ構成に興味を持った方々から、たくさんのお声がけをいただきました。障害のある方々に実際にさわっていただき、貴重な意見も伺えました。
日本を始めとして海外の出版社の方々にも学生作品を紹介でき、プロフェッショナルの意見を得ることもできました。
▼JOSHIBIブースの様子
▼各国のブース、会場の様子