東日本大震災の津波被害を受けた宮城県石巻市八幡町で「流木を『龍木』に再生プロジェクト」が昨年秋に行われました。
このアートアクティビティはヒーリング表現領域のヤマザキミノリ教授と鈴木理恵子講師が石巻のカフェギャラリー「川辺りの散歩道」オーナーから依頼されて、企画したものです。
現地の子どもから大人までが、石巻に何度も足を運んだ女子美術大学の学生らとともに、旧北上川を漂流した流木を彩色し、廃材などで作った約500枚のうろこに好きな言葉や絵を描いて貼付け、復興のシンボルとなるようにと「龍木」を作り上げました。震災の記憶をもつ流木が地域の方々に受入れられるのかという不安があったのですが、いっしょに協力して制作したことにより、この「龍木」が被災した地域の人々と支援する学生たちの交流の証となりました。津波で壊れた家々が撤去され更地が広がりつつある八幡町に、少しでも人々が戻るよう龍木が復興のシンボルと期待されています。
この他にも被災地支援のためのワークショップ、コンサートなどのアートアクティビティーが、ヤマザキミノリ先生を中心に各地の団体との協力で続けられています。
この活動が2月8日朝日新聞神奈川版と朝日新聞デジタルで紹介されました。