7月27日にヒーリング表現領域全学年に向けて三浦太郎先生の特別講演会「ボローニャ絵本原画展」を開催しました。
三浦太郎先生は多くの絵本を国内外で出版されている絵本作家です。
ボローニャ国際絵本原画展での入賞を機に海外での絵本の出版が始まり、その後、数回にわたる入賞と、日本語に翻訳され逆輸入という形での国内出版、ご自身のお子さんが生まれて制作された「くっついた」をはじめとする赤ちゃん絵本が国内で好評を得ていらっしゃいます。
三浦先生に松岡希代子先生がお話を伺うトークショウの形式でこの日の講演は進行しました。
松岡希代子先生はイタリアでボローニャ国際絵本原画展の運営や審査員などを歴任し、日本巡回展の運営もされている板橋区立美術館の副館長です。女子美では絵本芸術論を担当されています。
トークでは三浦先生が絵本作家になる前のデザイナー時代の話、ボローニャ国際絵本原画展応募のきっかけ、作品の制作について、入賞後の出版への道のりなどの経験談を軽快にお話しいただきました。
入賞作品の原画も詳しい説明を伺いながら見せていただきました。
こだわった質感の出し方、古い印刷物を探してコラージュをしたり、描いた絵を再度スクリーンプリントしたり、三浦先生の絵本にはイメージ実現のための工夫がたくさんありました。そのプロフェッショナルな技法と取り組み方、考え方に学生たちは熱心に聞き入っていました。