ヒーリング表現領域での絵本制作は、自分自身の視点で日常のなかから本当に伝えたいテーマを見つけだすことが重要なポイントです。
そして自分の気付きや感動を他者に伝えるために、他者の視点になって世界を見直すことが必要になります。
絵本作家のいとうひろし先生が中心となって行われた絵本制作基礎演習の課題では「なんでもないものをおもしろがれる感性が絵本を作る力となる」をキーワードに、物語のモチーフ(きっかけとなる話をしてくれる語り手)を学校周辺から探し出しました。そしてそのモチーフを通して自分の周囲や世界を見直すことで自分自身も見直し、別の視点を持つ自分になって、どんなことが言えるのだろうか、大事なことって何だろうかと考えました。
物語はそこから発想して、絵本つくりでは重要となるダミーを制作しました。
授業内ではダミーに基づいて表紙と裏表紙と3見開き(6ページ)以上の本文の原画を描いています。
続いて行われる装丁技法演習では、絵本制作基礎演習で描いたダミーや原画をもとに1冊の絵本に仕立てることになっています。