落合けいこ先生の講演会「ぬいぐるみに出来ること」

トピック.

2010年12月17日(金)のアート・デザイン表現学科公開講座「宇宙・人間・アート」では、ぬいぐるみ作家、落合けいこ先生に講演をしていただきました。

落合けいこ先生は、25年前にぬいぐるみ製作工房「やまね工房」を設立され、日本の野生動物を主なモチーフにされて、「やまね」のような小動物から等身大のヒグマまで沢山の動物たち、更にシマフクロウ、サケ、カマキリといった鳥、魚、昆虫に至る迄、沢山の種類のぬいぐるみを製作されています。
また、自然保護の活動にも積極的に関わられ、日本の野生動物の生態系を広く知ってもらうため、博物館や環境問題をテーマとしたイベント会場などでぬいぐるみを使ったジオラマ展示を行っています。

そのような落合先生のぬいぐるみ製作に対する思い、ぬいぐるみ製作の仕事の内容、「やまね工房」の変遷、ぬいぐるみの歴史と社会の流れによる仕事の移り変わり、これからのもの作りに対する考えなど、大変興味深いお話をしていただきました。

また、13歳で小児がんのため、短い命を終えられた少女と、その少女が入院中、そして手術室にも離さず手元においていた落合先生の作られた子ギツネのぬいぐるみの話は、女子美術大学で実践しているヒーリング・アートプロジェクトの活動でのアートやデザインの果たす役割とも重なり、学生たちは真剣に先生の話に聞き入っていました。

落合先生は、2012年度からアート・デザイン表現学科ヒーリング表現領域でぬいぐるみ製作の実技授業をご担当される予定です。

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