今年で3回目となる韓国の大学との国際交流授業が5月20日(水)・ 21日(木)の2日間で開催されました。韓国龍仁市にある江南大学校の視覚伝達デザイン教授崔浩天(チェイ・ホーチョン)先生と学生9名が来日し、ヒーリング表現領域・メディア表現領域の3年生15名と合同のワークショップを行いました。
授業の全体テーマは“国ごとに異なる公共習慣やマナーを、共通に理解できる造形的な視覚言語を考えて提案しよう”というもので、視覚的デザインによって、異文化と異言語の壁を越えてみようという取り組みです。日韓混成で3つのチームに分かれ2日間のグループ制作を行いました。
<1日目>
全体の課題説明とグループ分けの後、韓国の留学生の通訳を交え自己紹介からスタートました。その後は、通訳を中心に身振り手振りを交えながらブレーンストーミングやアイディアスケッチなどを重ね、それぞれのチームで「騒音」「ジェスチャー」「SNS通信のアプリ」に焦点をあてて取り組んでいくことになりました。そして、アイディア決定に至るまでの経緯を各チーム日韓一名ずつ前に出てプレゼンテーションしました。
江南大学チェイ・ホーチョン先生と女子美術大学ヤマザキミノリ先生による講演会
<2日目>
初日に決定したテーマのブラッシュアップを行いながら、試作品の作成、デモンストレーションの練習など、3時間弱の短い時間の中でプレゼンテーションの準備を行いました。
最終プレゼンテーションでは、国や文化の壁を超え、さらにヒーリング・アートの視点がプラスされた3つの提案のもと、プロジェクターでの資料の投影やデモンストレーション、撮影した動画の上映など、見る側の視点に立った完成度の高い発表が行われました。