この授業ではヒーリング表現領域とメディア表現領域から募った18人が、地域で暮らす赤ちゃんと育児休暇中の母たち※と出会うことから始まりました。女子美術大学杉並校舎から徒歩10分に位置する「和田商店街」が、あの有名な『散歩の達人』で特集されるような街になることを妄想しながら、地域活性化企画をたてる6週間のプロジェクトです。
<レトロかわいい>をテーマに、人と人とのつながりをつくることに注力して、落ち着いたゆったりした気持ち、あたたかい眼差しを作りだすことを目指している提案が多いのが特徴となりました。
提案をまとめた冊子は、店主さんたちが大切に読み返してくださっています。そして、この授業から飛び出したキャッチコピー「わだまちわのまちめぐるまち」など、次々に採用され、和田商店街の皆さんが少しずつ、実現して下さっています。
このような店主さんたちから働きかけは、学生たちへ世代を超えた理解をもたらし、大きな励ましとなっています。
※消費生活アドバイザーの西本則子さんがサポートする「親子で街デビュープロジェクト」。商店街と生活者が恊働し、創造性の源泉(楽しい・しあわせ・面白い)につながって、作り手の熱を糧に住み良い商店街をつくる活動で、2010年から行われています。
<写真:商店街の現地調査、授業の様子>