「絵本制作演習」は絵本作家、画家である客員教授のいせひでこ先生が担当されました。
5週間にわたるこの授業では、いせひでこ先生から自作を初めとして数多くの絵本についてご紹介していただき、絵本の本質、考え方や作り方などについて学んで、絵本に対する考えを深める授業になりました。
とくに「ことば」を大切にされ、多くの詩も紹介して下さいました。絵本制作を通して、ものつくりの基本姿勢、意味、考えを人へ伝えるということを学びました。
9月にはいせ先生が毎年個展を開催される、安曇野の絵本美術館「森のおうち」で、現場取材に徹底した絵本つくりをされているいせ先生のもと、2泊3日の合宿を行いました。周辺の自然のスケッチ、森に息づく生命などを観察しました。夜にはそれぞれのスケッチを発表し、互いの気付きについてディスカッションしました。そこで得たことは各自の絵本の構想、テーマにつながっています。
また、絵本美術館で開催中のいせ先生の原画展を鑑賞し、ノンフィクション作家の柳田邦男氏の特別講演「子どもの心の発達と人間形成〜社会と大人のなすべきこと」を聴講し、合宿では絵本についての考察を更に深めることができました。
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合宿3日間の経験や日常の経験の中から読み手に伝えたいテーマを真剣に考え、いせ先生のご指導のもと、それぞれの物語を紡いでゆく作業を行いました。授業を通して出来上がった絵本のダミーや原画は、それぞれの学生の色彩がよく現れた作品になりました。
<授業の様子>