2年生最後の実技授業「絵本制作基礎演習」のご担当は造本作家・デザイナーである特別招聘教授の駒形克己先生です。駒形先生は国内外で数多くの絵本を出版され、2016年のイタリア Bologna Children’s Book Fairのラガッツィスペシャルメンションアワードをはじめ、多くの賞を受賞されています。また多様な対象者のワークショップを世界中で行っています。
今回の課題のテーマは“命と向き合う絵本”です。
まず、幾何形態が描かれた4コマの画面から自由にストーリーを発想するという演習からスタートしました。
次に、各々テーマについて掘り下げて、台割り制作を行い、絵本の元となる「絵本の種」（絵本のラフスケッチ）をA5サイズで制作しました。
そこから学生と駒形先生とで、何度もディスカッションを繰り返してディレクション（方向性）を導き出し、完成を目指しました。
また今年度は、製紙会社の方より紙についての特別講義もしていただき、紙の歴史から特性や種類について学ぶことができました。
学生たちそれぞれが描いたオリジナリティー溢れるイラストレーションと共に、紙の色味や質感・手触りを活かした絵本など、多くのアイデアが生まれました。完成した様々な視点から見た“命”についての絵本は、自由でみずみずしいながらも、はっと気付かされるような内容もあり深みのあるものが完成しました。
授業の様子
完成作品
