学生作品 STUDENT WORKS
女子美術大学

4年次

4年次卒業制作 2021
学部4年間の集大成である作品制作を行う。
各自が軸となる方向を定め、独自のテーマを設定し、卒業制作として作品を展開していく。思考・感性・表現技術・の総合された表現を目指し、制作構想のプレゼンテーションや中間報告のプレゼンテーションから、自己の考えを伝える為の発表の技術とコミュニケーション能力も深めていく。
 
 
 
 
 

3年次

3年次アート・デザイン表現演習Ⅱ 2021

アート・デザイン表現学科4領域の特徴的な専門科目11個の授業の中から選択し演習を体験する。所属する領域では学ぶことができない、新しいスキルを身につけることを目的とする演習。ヒーリング表現領域は2つの演習を担当した。

コラージュによるイラスト表現から、大型プリンターを使ったタペストリーへの展開   ぬいぐるみ作りの基本を学ぶ

手描きによるアナログ表現からデジタル表現への変換を習得し、イラストレーションから空間演出につながるヒーリング作品を制作しました。
アート・デザイン表現学科の共通選択実技として、絵具彩色した紙を素材に、コラージュ技法を用いて動物のイラストを表現し、それをPhotoshopでデジタルデータ化をします。
大型プリンターを使用して、布地(防炎マットクロス)に動物イラストを出力し、タペストリーに仕上げました。

ぬいぐるみ作りの基本を知り、布を使った立体作品として展開させる可能性を探ります。
初めに、基本的なボールやテディベアを制作し、そこから立体を展開図(型紙)に起こす方法を学んだ上で、オリジナルのぬいぐるみを制作しました。プレゼンテーションでは、それぞれのぬいぐるみのストーリーを思い描き、展示の工夫によっても作品としての世界観を作り出せることを学びました。

3年次プロジェクト&コラボレーション演習 2021

メディア表現領域との合同授業で11つのプロジェクトの中から選択する演習。産学連携を基本として、公共団体、企業、法人等、社会とのコラボレーションにより、実現可能な目標をたててプロジェクトを立ち上げ、企画立案と運営、マネージメントを行うためにチームを編成し、問題点に対処しながらプロジェクトを円滑に進める方法を学習する。

産学連携キャラクター開発プロジェクト    

学外組織との協働による実践的な体験を通して、プロジェクトを完成させるまでに必要な発想力、コミュニケーション能力およびそれらを的確に表す表現力を獲得することを目的とした授業です。今年の産学連携キャラクター開発プロジェクトにはヒーリング表現領域とメディア表現領域の学生が参加し、コラボレーションパートナーとしてNPOエコロジーオンラインと組み、3つのキャラクター企画課題に、計4班で取り組みました。

   
3年次キャラクター制作演習 2021
病院での活用など、具体的な目的を設定したオリジナルキャラクターの制作を学ぶ。
  3年次形態表現演習 立体制作 2021
「"おもい(想い・思い)"を包むパッケージ」

中身の魅力を伝えるために重要な役割をもつパッケージを、社会における様々な在りようから多角的に理解したうえで、紙器をベースにしたパッケージの制作を学ぶ。

順天堂大学医学部附属練馬病院の小児科と連携し、小児科ではどのようなキャラクターが必要か、また、そのキャラクターを使って子どもたちに親しまれる存在となるにはどのような展開が可能かを考えながら、オリジナルキャラクターのデザインとグッズ展開を提案する授業を実施しました。

「ある特別なもの」が、どのような「おもい(想い・思い)」で包まれているか、具体的な「形態(かたち)」を、「癒し」の視点からパッケージとして制作しました。また、立体構造を平面素材から立ち上げ、空間を構成することも学びました。

3年次絵本制作演習 2021
絵・お話・仕掛けなどいろいろある中で、本の構造から絵本を考える。
クリエイティブに絶対必要な発想力、応用力を身につける。
  3年次子どもの道具デザイン演習A
(ぬいぐるみ制作)2021

子どもの道具としてのぬいぐるみを企画・制作し、使い方や遊び方を提案する。

三浦太郎先生の絵本を参考に、絵本が生まれるまでのプロセスを重視して、身体を通して感じたこと・伝えたいこと・内なる力を表現しました。3段階を踏んで試作をした後に、最終的には自分の好きな絵をつけて絵本を制作しました。

「幼児(6歳未満)のぬいぐるみ制作」と「子ども(6歳〜12歳)のぬいぐるみ」の2つの課題それぞれの子どもの成長に合わせたぬいぐるみを企画しました。そして、目的に応じた素材やデザイン、遊び、使い方を提案しました。

3年次子どもの道具デザイン演習B
(玩具のデザイン) 2021

生活シーンの中での使われ方、愛され方、存在感をイメージし、長く愛されるおもちゃの制作を学ぶ。
  3年次壁画制作演習 2021
壁画制作演習では、実際の公共空間との恊働により院内や屋内外空間に壁画を制作・設置し、公共空間における環境作品の制作を通して、アートとデザインがいかに社会生活において重要であるかを学ぶ。

長く愛される普遍的なおもちゃに取材しながら、オリジナル性の高いおもちゃの制作を目指します。
各自それぞれの興味とリサーチから、制作する玩具の形態を定め、材料や加工方法を研究しながら構想した玩具のプロトタイプを実作しました。

順天堂大学医学部附属練馬病院との連携プロジェクトとして、練馬病院小児病棟の病室や処置室の壁画を制作しました。
今回の壁画制作では、子どもたちがポジティブな気分になれる空間を目指し、「森のパーティー」というテーマで、20名の学生たちが制作に携わりました。原画からデジタルデータを起こし、ウォールステッカーに出力したものを現場の壁面に施工します。
授業では出力データの入稿までを完了し、実際の施工は2022年3月中旬に行われる予定です。

3年次ヒーリング・アートプロジェクト演習 2021

現代社会において、アートとデザインが社会とどのような形で関わるのかを、「ヒーリング」をコンセプトに考え、公共空間における様々な可能性を探り、またプロジェクトをどう実践していけば良いのか、その方法について模索していく。ヒーリング・アートプロジェクト演習2021では、都内の病院と、特別支援学校の3つに分かれて、それぞれがプロジェクトを展開した。

順天堂大学附属練病院小児科でのプロジェクト   心身障害児総合医療療育センターでのプロジェクト

順天堂大学附属練馬病院 小児外来と連携し、ヒーリング表現領域2年生後期授業「コンピュータグラフィックス演習」で提案し、採用となった小児外来診察室のドアのデザインをベースにした企画を考えました。
また順天堂大学附属練馬病院 小児病棟と連携し、ヒーリング表現領域3年生前期授業「キャラクター制作演習」で提案し、採用となったキャラクターをベースにして企画を考えました。
小児病棟でのオリジナルキャラクターの様々な展開方法を探り、グッズ展開を目的として計4班で企画と現場での活用を提案しました。

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心身障害児総合医療療育センターと連携し、むらさき愛育園のエントランスやホール、病棟内壁面などの空間演出を企画し施工しました。センターを利用する方やそのご家族、センターで働くスタッフの方々が快適で豊かに過ごすことができる環境作りを提案しました。
提案はすでに卒業した、このプロジェクトの先輩に当たる学生たちが施工した装飾のリメイクや新たな装飾を制作し、デザインから施工まで実施しました。

「絵本の向こうに人がいる—聞こえない赤ちゃんたちの絵本をつくる」対象研究からの絵本制作プロジェクト    

学校法人 明晴学園のご協力をいただき、聞こえない、聞こえにくい子どもたちのための絵本を制作しました。授業の前半では専門家の特別講義やの明晴学園の先生の講義を交え、絵本の向こうにいる子どもたちの姿を捉えていきました。そして後半では、実際に学生たちが講義を踏まえて考えた絵本を制作しました。仕掛け絵本やシンプルな絵本、素材も紙や布など様々な形態の絵本ができあがりました。

 

2年次

2年次ヒーリング・デザイン実習A
(空間表現) 2021

公共や福祉の為に、より快適な空間を作り出す方法や手法について学ぶ。
  2年次ヒーリング・デザイン実習B
(デジタル表現) 2021

コンピュータを使ったヴィジュアルコミュニケーションを学ぶ。

第1課題では、「コンテナを使った空間」を考え、デザインから模型制作まで行いました。
第2課題では、グループワークにより指定された場所の「廊下天井への空間装飾デザイン」をヒーリング表現の観点から考え、様々な素材を使って実寸で実際の空間演出表現を行ないました。

グラフィックデザインの基礎知識から、制作手段であるデジタルワークのスキルを身につけ、印刷メディアを通した情報のコミュニケーションを学習しました。各自で考えた架空の展覧会のフライヤーデザイン(タイポグラフィ)の提案を行いました。

2年次壁画技法演習 2021
1年次で学んだ技法、考えを基礎に、表現を発展させた平面作品の制作を行う。
  2年次コンピュータグラフィックス演習 2021
大型グラフィックスの制作を体験する。

木目表現の技法を学び、最終課題では、複数のグループに分かれ、杉並キャンパスヒーリング表現領域研究室前の壁面に飾るための壁画企画・制作を行いました。コンペ形式で選出した3グループの企画案を元に、一人一枚キャンバスに描き、最大15枚のキャンバスを飾ります。

今年度は自分で選んだドアに施す「四文字熟語」がテーマの大型グラフィック作品を制作しました。
画像制作のために必要な画像データの特性やソフトウェアの操作方法を学びながら、デジタルによる表現方法について総合的な理解を深め、課題制作を通して実践のための基本的な技法を習得しました。

2年次装丁技法演習 2021
本という形態に仕立てる技法を体験し、自身で製本する工程を学ぶ。
  2年次絵本制作基礎演習 2021
昔話を通して、絵本制作の基礎を学ぶ。

いくつかの基本的な製本の演習を行って、本の構造や素材選び、製本の技術について学びました。最終課題では「私のデザイン帖」というテーマで、手帖としての機能と自由に描き込めるページを含んだ、自分が愛着を持って使える本をデザイン・制作しました。

古今東西の昔話はなぜ現代まで読み継がれているのか?や昔話の意義や物語る力を探求しました。今回はグリム童話の「赤ずきん」を探索・分析し、現代に生きる私たちに向けた昔話絵本を制作しました。装丁技法演習の技法を応用し、製本まで行いました。

1年次

1年次アート・デザイン表現基礎演習B(絵画) 2021
1年生前期には、アート・デザイン表現学科の4領域それぞれが開講する4つの基礎的な実技授業を、3週間ずつかけて全て受講する。メディア表現領域が開講する「AD表現基礎演習A」ではグラフィックデザインについて、ファッションテキスタイル表現領域が開講する「AD表現基礎演習C」では工芸(織・編)について、アートプロデュース表現領域が開講する「AD表現基礎演習D」では立体について、そしてヒーリング表現領域が開講する「AD表現基礎演習B」では絵画について学ぶ。
  1年次素材表現演習A(平面表現) 2021
画材の使用体験から壁画技法を中心に、平面作品表現の新たな発見と創造の方法を学ぶ。

全ての造形の基本となるデッサンをすることで、デッサンとは何か、モノを観て表現をするとはどういうことなのかを追求します。静物デッサン、手とモチーフデッサン、風景デッサンの3点の制作を通し、素材、形態、イメージの関係について考え、二次元表現することの意味を考えます。

様々な種類の刷毛や筆、海綿などを使用して、雲、石積み、錆と緑青の表現方法を学びました。最終課題では、それまでに学んだ技法を組み合わせ、基本で学んだ技術を生かしつつ、ストーリーを感じさせるような作品を制作しました。

1年次素材表現演習B(立体表現) 2021
各種造形素材の性質、制約、素材自体の美しさ、素材と形態の関係を整理し、それらに適した造形的処理、加工方法などを実際に体験し学ぶ。
  1年次キャラクター制作基礎演習 2021
社会におけるキャラクターの役割を考え、オリジナルキャラクターのデザイン・制作を行う。

「触れる・香る・心地よい」をテーマに、手で触れて『ここちよい』フォルムとなるよう、アイディアスケッチを練り、粘土によるラフモデルや、スタイロフォームによるスタディモデルでデザインの検討をしました。
デザイン決定後、3種類の木材を組み合わせ削り出すことにより、積層構造による“なごみ”の形を制作しました。

キャラクターの市場調査をし、それを踏まえて「2025年大阪・関西万博公式」のオリジナルキャラクターを制作し公募に応募しました。アイデアスケッチを粘土で立体に起こし、さらにその立体を元にデータを作成しました。

1年次ワークショップ演習 2021
アート・ワークショップを通して多様性の認められる社会づくりにアプローチする方法の基礎と、グループワークによる新しい考え方の創出・発見・創造の方法を学ぶ。
立場や状況の違う人々との出会いにも、心の壁を乗り越え受け入れ合えるようにすることをテーマに、ちょっと苦手・できないこと(コンプレックス)を出発点とし、発想の転換をして、その固定概念を崩すためのオンライン・アートワークショップを提案した。4~6人のグループワークで、アイスブレイク、クラス内での試しのワークショップの実施を経て、改善をした最終案を発表した。
   

8班に分かれ試行錯誤を重ねて企画する過程では、各班が実施者と参加者の役割を担って試しを実施し、内容を深め合いました。これは〈立場の違いを超えて互いを認めること〉が経験できる大切な過程となりました。また、マイケル・スペンサー氏と日本フィルハーモニー交響楽団による音楽エデュケーション・プログラムなども体験し、アートを捉える範囲が広がりました。
グループワークは、6 Thinking Hats(エドワード・デ・ボーノ氏提唱のメソッド)を参考にすることで、自分の得意分野が発見できると同時に、チーム力の向上に繋がりました。